統計による難聴と補聴器
難聴者率(自己申告)国別比較
- 日本:11.3%(国内推計約1430万人)
- イギリス:9.7%
- ドイツ:12.1%
- フランス:9.3%
- アメリカ:10.6%
補聴器使用率
- 日本:14.4%(国内推計約200万人)
- イギリス:42.4%
- ドイツ:34.9%
- フランス:34.1%
- アメリカ30.2%
補聴器全体満足度
- 日本:38%(2018年調査)
- イギリス:70.4%
- ドイツ:77%
- フランス:84%
- スイス:81%
- イタリア:79%
*一般社団法人補聴器工業会、公益法人テクノエイド協会による実情調査「JapanTrak(ジャパントラック)」より
この数字から見ると日本では難聴を自覚している人に対して補聴器の普及率が低く潜在需要が高いのが判ると思います。
満足度も欧米に比べて低く、今後の補聴器の普及のカギは私たち販売に携わるものが、如何に満足いただける補聴器を提供できるかに尽きると思います。
この数字から見ると日本では難聴を自覚している人に対して補聴器の普及率が低く潜在需要が高いのが判ると思います。
満足度も欧米に比べて低く、今後の補聴器の普及のカギは私たち販売に携わるものが、如何に満足いただける補聴器を提供できるかに尽きると思います。
難聴の種類と程度
難聴の種類
- 伝音難聴
中耳炎や耳小骨の動きが悪くなるなど外耳から中耳にかけての障害により起こるものです。
大きな声で話すとはっきり聞き取れ、ほとんどの場合補聴器で改善が可能です。 - 感音難聴
内耳から聴神経、脳にかけての障害により起こるものです。大きな声で話すと音としては聞こえるが言葉がはっきりしないとか音が響いてしまう等の訴えがあります。音を増幅しただけでは言葉の聞き取りの改善は難しいので、補聴器の音質や音の出し方を細かく調整する必要があります。 - 混合難聴
伝音性と感音性が混合している難聴です。それぞれの特徴が混在しています。 - 老人性難聴
加齢により高い音が徐々に聞こえなります。感音難聴に属し周りに騒音があったり特に音環境が悪いと言葉が聞き取り辛くなります。補聴器については感音難聴と同様の細かい調整が必要です。
聞こえの程度
聴力レベルは国際的な基準で定められており、健康な人がぎりぎり聞こえるレベルを0dB(デシベル)としています。
リオン社による聞こえの程度 | |||
聴力レベル | 25~50dB | 軽度難聴 | ささやき声 |
50~70dB | 中等度難聴 | 普通の会話 | |
70~90dB | 高度難聴 | 大きな声の会話 | |
90dB~ | 重度難聴 | 叫び声・ジェット機の騒音 |
聴覚障害等級(身体障害者福祉法施行規則抜粋) | |
2級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ100dB以上のもの(両耳全ろう) |
3級 | 両耳の聴力レベルがそれぞれ90dB以上のもの(耳介に接しなければ大話声語を理解し得ないもの) |
4級 | (1)両耳の聴力レベルがそれぞれ80dB以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの) |
(2)両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの | |
6級 | (1)両耳の聴力レベルが70dB以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの) |
(2)一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの |